凍結防止ヒーターの節電対策


今回は寒冷地や冬場水道管が凍る可能性のある地域に住む方に向けの話になります。

水道管は風や日照の状況にもよりますが、だいたいマイナス4度くらいになると凍結してしまいます。

この凍結を防止するために冬場マイナス10度を下まわる寒冷地にある我が家では、凍結防止ヒーター(凍結防止帯)と呼ばれる熱線を水道管などに巻いて凍結防止対策をしています。

◇◇ もくじ ◇◇ 

■凍結防止ヒーター(凍結防止帯)とは
■タマホームの標準的な凍結防止対策
■我が家が追加的に行った対策
■水道管の凍結防止対策まとめ



ほかにもラインヒーターなんて言われることもあります。

これは電気の抵抗を利用して発した熱で凍結を予防するという単純な仕組みのものですが、家の水道管を凍結から守るという意味ではかなり重要な役割を果たす優れものです。

しかも使い方は水道管に巻いてコンセントに差すだけで機能するためDIYで後付けすることも可能です。

イメージとしてはこんな感じになっています。
凍結防止ヒーターイメージ

カクダイさんのカタログよりお借りしました。

ただ、この凍結防止ヒーターのデメリットとしてかなり電気代がかかるということがあります。(凍結防止対策としての効率としては良いと言えると思うが・・。)

水道管の配管延長によってヒーターの長さも変わるので一概には言えませんが、月あたりの電気代が数千円から状況によっては数万円になります。(カタログの画像を参考にしてください。)
カクダイ-凍結防止帯
カクダイさんのカタログよりお借りしました。

この凍結防止ヒーターの電気使用を効率的に(電気代を節約)するためにサーモスタッドが付いているものを使うことが多いです。

サーモスタッドとは気温を感知して一定の温度になるとヒーターの電気が入るようになっていて、暖かい時には電源が入らないため無駄な電気を削減できるというものです。(一般的には3度くらいに電源が入り、10度を超えると自動で電源が切れます。)



我が家はタマホームの寒冷地仕様の家なのですが、当初計画時点で確認したところ凍結防止対策はこの凍結防止ヒーターを取り付けるというものでした。(そのほか水抜栓もありますが後段で。)

サーモスタッドの付いている凍結防止ヒーターではあるものの何も指示をしない場合には、凍結防止ヒーターの電源は製品のままコンセントを100Vコンセントに差すだけというシンプルなものです。

2年前に新築した知人宅では同様の方法だったのを確認していますが、我が家の情報はあくまで5年前の対策なのでちょっと古い情報かもしれませんし、地域毎によっても、また下請けの施工業者によっても対策が違う可能性がありますので参考までに。(おそらく今も同じかと思われますが。)

つまり寒いけど凍結の心配の無い(3度以下になる)日には、凍結の心配が無くても凍結防止ヒーターに電源が入っている状態になります。

個人的にはこの凍結の無い時のヒーターは事実上電気の無駄になるので、これをなんとかしたいと考えていました。

ちなみにですが、凍結防止ヒーターにくわえて水抜栓というものが凍結防止対策としてパッケージされています。

凍結防止ヒーターだけでは耐えられない場合などの手段として就寝前に宅内配管の水を抜いて凍結させないようにするものです。
水抜栓
これは、我が家に設置された水抜栓です。

かなり寒いときはこのあらかじめ「押」ボタンを押して配管内の水を抜けるようになっています。

こういったものが無い場合には、屋外の給水管に水抜栓が付いていることがほとんどですので、そこで水抜きをして凍結防止対策をすることもできます。

今回はこちらの水抜栓の話は割愛します。



タマホームのお任せで施工した場合には、凍結防止ヒーターの電源は製品のままコンセントを100Vコンセントに差すだけというものでしたので、我が家の場合には、凍結防止ヒーターをコンセントではなく直接電気配線してスイッチを付けるという方法にしてもらいました。

仕組みとしてはこんな感じです。(わかりにくくてすみません。)
ヒーター配線図
繰り返しになりますが、サーモスタッドはだいたい3度くらいから自動的に電源が入るようになるので、実際水道管が凍結するマイナス4度になるまでにかなりの温度差があり、その分の電気が無駄になります。

また、冬場の最高気温がずっとマイナスのままの日も多くあるのでその場合には1日中電源が入りっぱなしになってしまいます。

スイッチを付けることによって、冷え込む時間帯にオンオフするだけで必要最小限の電気で済みます。

外出時の長時間家を空ける時にはスイッチをオンにしておけば本来の仕様のとおりになるだけなので不在時の対応も問題になりません。
DSC_0132
スイッチはこんな感じで電気盤の横に付けてあります。(スイッチがダサいのは秘密ですw)

この凍結防止ヒーターの方法のリスクとしてはスイッチの入れ忘れに注意が必要ということです。

入れ忘れが不安ならば電気工事だけしておいて、常にオンにしておけばコンセント式と同じことなのでメリットの方が多いように感じます。

電気代の話としては一概に比較はできないのですが、水道管延長の1.5倍の長さの凍結防止ヒーターが必要なので、それを勘案して計算するとこれだけでも年間で万単位の円削減になっていると思います。



今回ご紹介した方法は極めてアナログでシンプルな方法なので気になる方は打ち合わせ時にほかの方法も含め対策がとれるか相談してみるといいかもしれません。

今回の話がよく分からなかったという場合には、「凍結防止ヒーターをコンセント式からスイッチ式に変更した」と理解して確認してみてください。(明確な記載は無いですが、メーカーの正規の扱いには反するかも。)

Ⅰ地域やⅡ地域では効果がわからないので設備や電気に詳しい業者さんに確認してみてください。(我が家は事実上のⅢ地域)

周辺でも色々調べたうえで真似をした知人もいます。

実は工事自体は特に追加でかかった費用はありませんでした。

もしかかっていたとするとスイッチ代と配線代が追加される程度だと思います。

それでも多分1万円以下なので1年で元がとれるてしまいます。

もしよろしければ参考にしてみてください。

では、よい家づくりを。



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