タマホーム-断熱性能-外皮平均熱貫流率


タマホームが北海道の寒冷地に対応した高断熱仕様「大地の家」シリーズの全国販売を開始したようですので私なりの見解を書きたいと思います。

プレスリリースはこちらから。(PDF)
「大地の家」 を全国にて発売開始

プレスリリースがPDFなので一応詳細を書き出しておきます。
■商品の特徴
・外壁に外張り断熱と充填断熱を併せたダブル断熱
・窓に樹脂トリプルガラス、玄関に高断熱玄関ドア
・Ua 値=0.37 を実現
・非居室(トイレ・洗面脱衣室)に冷暖房設備を標準搭載
・温度差(ヒートショック)の少ない住環境を実現し、経済的(冷暖房費用の軽減など)で快適な暮らしを実現
■商品の概要
商 品 名:大地の家
発 売 日:2021 年 3 月
構 造 工 法:木造在来軸組工法
販 売 エ リ ア:全国(沖縄を除く)
プ ラ ン:自由設計



◇◇ もくじ ◇◇ 

■まずはタマホームのビジネスモデルから
■高断熱仕様のパッケージの販売について
■コロナ禍を商機にしている。
■おわりに




タマホームでは、もともとは、「大安心の家」シリーズを主力にしてきました。

そこに加えて数年前から木麗な家などの「地域限定」のパッケージを中心に大きく舵を切っている感じがあります。

特に最近では都道府県別に顧客需要を分析して、人気の高い(需要が強い)ところにスポットをあてて商品開発が行われています。

たとえば各都道府県別の各メーカーや工務店などの中で1番売れている住宅会社の商品を研究してシェアを奪いにいくという戦略で商品投入を行います。

「地域限定」がヒットした理由がここにあります。

なので、その地域で1番売れている商品と同等の商品はタマホームでつくるとさらに安く買えるという実利(施主の利益)の部分が明確化されます。

需要サイド(施主)からすると、単純に分かりやすく体感しやすいものになっています。

もっと簡単にいうとタマホームは求められているものでシェアを取りにいくので、需要サイド(施主)が求めていればタイムラグはあるもののパッケージとして実現されることになります。



つまりは、今回の高断熱仕様のパッケージの販売についても需要の高まりを背景にしている部分があると考えられます。

ちなみにタマホームでは、昨年末から数値を全面に出すようになってきています。
タマホーム-断熱性能2-外皮平均熱貫流率


そして今回のプレスリリースでも強調されています。
大地の家


またそれだけではなく、4月1日から改正建築物省エネ法によって省エネ性能についての説明が義務化されることが決まっています。

今まで需要サイドとして数値に触れることができなかった、あるいは数値について知らなかった層も感心を持つようになると思いますし、そういった部分から供給サイドとしてもこのタイミングでパッケージを発表する時点でそれらが後押しとなったのではないかとみています。

いずれにしても非常にいいことだと思いますのでタマホームの細かい運用をチェックしていきたいところです。

グリーン社会の実現
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/tokushu/green.html


改正建築物省エネ法によって省エネ性能についての説明義務化
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou.html




タマホームはコロナ禍で来場者の完全予約制度を導入しました。

それによって、来場者がより契約意欲の高い層に絞られ安定的に推移していて接客や施工の対応といったサイクルが順調になっているということも質を上げる要因ひとつになっているようです。

いままでは、クオカード目当ての人やとりあえず見学してみようといった飛び込みの来場者が重複しプラニングから雑用まで全てをこなす営業担当を圧迫し質の低下を招いていたケースもありました。

それが完全になくなるわけではありませんが、そういった交通整理ができたことで現場も含め相対的な向上に繋がっていることも新たな需要の取り込み、しいてはパッケージの投入といった要因になっていると思われます。

数を多く捌くことから質を担保していくわけですから多少なりとも影響はあると感じています。



ちょっと話が脱線気味なような気もしますが、今回の高断熱仕様のパッケージが投入されたことは素直に頼もしい話だと思います。

タマホームの地域限定商品などから戦略(ビジネスモデル)を考えると、その地域で1番売れている商品が高断熱仕様の商品であるならば同等の商品が安く買えるのはタマホームである。ということになるはずです。(極論)

限られた需要の中で競争していくわけですからそう簡単にはいかないと思いますが、いつかそうなる日が来ることも含め期待を込めて応援していきたいと思います。

またその競争が住宅市場に良い風となって吹くこともあわせて期待したいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。

では良い家づくりを。


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こちらは筆者が北海道仕様のタマホームをモニタリングした時のレポートです。