もともと大地の家は北海道仕様の商品でしたので、1・2地域の仕様の詳細については色々と解説がでていましたが、3~7地域の数値などについては、ほとんど解説されたものがありませんでした。

なので、今回情報を入手できましたので紹介していきます。

◇◇ もくじ ◇◇ 

■本題の前に地域区分とは?
■従来シリーズとの違い
■具体的な仕様の変更点
■大地の家シリーズを選ぶ際のリスクやデメリットは何か




本題の前に地域区分という言い回しが多いのでその地域区分とは何かという話を簡単に説明しておきます。

省エネ区分
上の画像のように地域別に省エネ法という法律によって地域区分が定められています。

端的に言うとその地域区分ごとに住宅の断熱材厚さなどの仕様が定められていて、住宅の性能を等級や数値でわかりやすく見える化する制度があります。

もともと北海道など寒さの厳しい地域(1、2地域)の仕様である「大地の家」を展開していましたが、その「大地の家」の高性能仕様を3~7地域でも実現しようと性能をアップしたものが大地の家シリーズとなります。






大安心の家や木麗な家などのシリーズごとの違いは主に建材や住宅設備などのグレードの高低にありました。

例えば外部では屋根や外壁、内部ではタンクレストイレや風呂のサイズなどです。

性能面でいうと地域毎の気候合わせてそれぞれに内容が違うのですが、シリーズごとの差という意味では建材や住宅設備などに比べると、それよりも抑えめになっていますのであまり大きな違いを感じられないレベルでした。

なのでこの大地の家シリーズは従来の建材や住宅設備などのグレードを維持(実際はアップしている)したうえで性能面をしっかりと向上させたものだと理解するとわかりやすいかと思います。

ちなみに大地の家の性能を比較するためUa値を大安心の家と比較するとこのようになります。
区分 6・7地域 5地域 4地域 3地域 1・2地域
大安心の家 0.55 0.55 0.5 0.48 0.37
大地の家 0.37 0.37 0.37 0.36 0.37

1・2地域では大安心の家でも北海道仕様があったので性能面に違いはありませんが、それがなかった3~7地域については、かなりの性能向上が図られていることがわかります。



まずは一覧でみてみましょう!

この一覧、3~7地域の仕様は私と一部のブロガーさんにしか共有していないので結構、貴重だと思います。
区分 5・6・7地域 4地域 3地域 1・2地域
天井 グラスウール
14k 155mm
グラスウール
14k 155mm
吹込グラスウール
10k 210mm
吹込ロックウール
25k 280mm
壁内 高性能グラスウール
20k 105mm
高性能グラスウール
20k 105mm
高性能グラスウール
20k 105mm
グラスウール?
※厚さ未確認
壁外 フェノールフォーム
30mm
フェノールフォーム
30mm
フェノールフォーム
30mm
ポリスチレンフォーム
75mm
床下
[基礎外]
ポリスチレンフォーム
65mm
ポリスチレンフォーム
65mm
フェノールフォーム
66mm
ポリスチレンフォーム
75mm [基礎外]
サッシ 樹脂サッシ
トリプルガラス[Ar]
樹脂サッシ
トリプルガラス[Ar]
樹脂サッシ
トリプルガラス[Ar]
樹脂サッシ
トリプルガラス[Ar]
玄関ドア 高断熱仕様
1.28w/ (m2・K)
高断熱仕様
1.28w/ (m2・K)
高断熱仕様
1.28w/ (m2・K)
高断熱仕様
2.33w/ (m2・K)

このような感じなっています。

標準仕様となっている主な変更点をまとめてみます。

・外部の付加断熱を追加

天井と床の断熱材は従来どおり、これに加えて外壁に付加断熱が追加されています。

3~4地域についてはフェノールフォーム、ポリスチレンフォームが付加されています。

・開口部に高性能建具を導入

サッシは全て樹脂トリプルガラス[ar]になっていて、リクシルのエルスターXかYKKapのAPW430が標準仕様になっています。
サッシ

また、玄関ドアについては、従来品に代わってリクシルのグランデル2かYKKapのイノベストD50が標準仕様となっています。
玄関ドア

・非居室に暖房設備

温度差の出やすいトイレなどに暖房設備を標準採用していて、そのほか室内環境を改善して快適性を向上しています。


主なところとしては、こんな感じになりますが、特に開口部は特に熱の損失が大きいところなのでローコストメーカーが効率良く性能をあげるためにポイントを絞って対策したなという印象です。

従来どおりのグラスウールの施工や外張りの付加断熱の施工などしっかりとした施工が性能の前提になってきますので安定した供給ができているか今後のチェックが必要だと思います。

また、施主としては、いったいこの家がいくらでできるのかといったコストが一番気になるとろだと思います。

その価格の部分についてもある程度調査が進んでいますので、続きは次回にわたって書いていきたいと思いますのでチェックしておいてください。


では、よい家づくりを。



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過去記事では木麗な家の地域区分別の断熱材の一覧を紹介しています。