2019年1月9日投稿 → 2019年11月14日更新
完成(竣工)検査(施主検査)は、建物(家)が完成した後に設計図などの仕様どおりできているか確認する作業になります。
何をいまさらと思うかもしれませんが言い方を変えると、建物(家)が完成してから行う検査になりますので、検査によって重大な欠陥などの瑕疵があったとき、場合によっては、その建物(家)は手直しができず使い物にならくなる可能性があります。(極論です。)
また、完成(竣工)検査(施主検査)のわずかな時間で隠れた瑕疵がないかを漏れなくチェックするのはほぼ無理です。
つまりこの完成(竣工)検査(施主検査)の段階で重要な部分のチェックを修正しようとするのは遅いのです。
建物(家)の重要な部分についてのチェックは、施工の段階から確認しておくことが重要になってきます。
なので、結局のところ完成検査といっても確認できるのは、ちょっとした建具や設備の不具合、表面的なキズなどがないかをチェックする程度になるが実態だと思います。
なので、建物(家)が出来上がってからの完成(竣工)検査は、言うまでもなく大事なのですが、完成までの各工程についても可能な範囲のチェックをしていくことが大事になると思います。
例えば
・基礎工事が完成したとき
・屋根工事が完成したとき
・外壁工事が完成したとき などなど
こんな感じで各工程(セクションごと)の完成のチェック(検査)ができると理想です。
しかしながらチェックをするといっても全ての人が確認するだけのノウハウを持ち合わせているわけではありませんので、あくまでこの施工の段階のチェックというのは自分なりに可能な限りでいいと思います。
チェックの仕方も人それぞれでいいと思います。例えば、
・とにかく写真をたくさん撮る。
・まめに現場に顔を出す。
・職人さんに声をかける(挨拶する。)
・質問してみる。
・ブログや雑誌などで情報収集をする。
・図面や仕様書を眺める。
などでいいと思います。
なんでもいいので自分のできる範囲で可能な限りで取り組みましょう。
なぜこれが良いのかは上手に説明できませんが、これだけでも確実に結果(出来)は変わってくると思います。
我が家では、妻と交代でどちらか行ける方が現場に出向いてとにかく毎日写真を撮りました。
枚数としては、数える気にもなりませんが、だいたい2000枚以上あります。
これは、私のPCのデータですが、1つのフォルダがこんな感じになっています。
そして、そのフォルダがこんな感じであります。
画像データは、日付と工程毎に分けて保管してあります。
ブログでも度々書いていますが、渡された図面では家を一軒を詳細に確認するにはにちょっと図面が少ないのです。
なので、この写真データが数年後とか数十年後にメンテナンスなどで役に立つであろうと思いながら、少し多めに撮っておきました。
ちなみにここから写真をつまみ出してブログに使っています。
自分の場合は、(一応有資格者なので)それなりの視点で写真を撮りましたが、全くの素人の妻が撮った写真は、また違う感覚と角度で撮られていた有意義な写真でした。
そういった意味では、協力してチェックできたと思っています。
完成(竣工時)の検査については、時間にしてだいたい2~3時間程度だったと記憶しています。
簡単に誰にでも用意しておくといいと思う持ち物の一例です。
カメラは説明する必要ないかと思いますが、検査の記録用です。
わざわざ用意しなくてもスマートフォンでももちろんOKです。
付箋(ふせん)については、キズやヨゴレなどの目印として使います。
こんな感じで壁に貼っても問題無いので、気が付いたところにペタペタ貼っていきましょう。
コンベックス(スケール)は、長さを確認するために使いますが、あまり出番がないかもしれません。
ライター(100円)は、気泡の位置を使って水平を確認するために使いますが、あまり精密には確認できませんので、平らなのかを確認するというよりも建具や家具の建付け、雨仕舞など水勾配(水の流れる方向)などがあらかじめ付いている部分を確認する程度であれば有効だと思います。
ちなみにわざわざライターを買う必要はありません。
ライターでなくても100均で小さい水平器が売っています。
あとは、検査の時にスリッパやサンダルなどの履物を履くことが多いと思います。
他のブログなどで画像で見かけたり、持ち物リストになっている場合がありますが、可能であれば靴は履かない(靴下など)で歩くことをおすすめします。
スリッパやサンダルなどの履物を履くとフローリングやビニルシートなどの床の状態がわかりません。
なので検査の一環だと思って汚れていいような替えの靴下を持っていきましょう。(あくまで個人の判断です。)
あと、私の場合は、その他としてカッパと懐中電灯を持っていきました。
断熱材や配管などのチェックで床下に潜る予定のある方はカッパや海中電灯があるといいと思います。
(床下には無理に潜らなくていいと思います。)
まとめるとこんな感じです。
・カメラ(スマートフォンなどでOK)
・付箋(ふせん)
・コンベックス(スケール)
・水平器(ライターでOK)
・懐中電灯
・カッパ(床下に潜る服装)
・図面
・メモ帳など
ここまでで説明したとおり、完成(竣工)検査の時にチェックしたところは表面的な検査になりますが、それでもしっかりと検査しておくことは重要です。
かといって、この施主の検査時点ですべて完璧にチェックしようとすると半端ではない労力を要しますし、そもそもこの検査で確認できること自体が限られます。(全部を検査するのは無理です。)
自分なりのリサーチに基づいてチェックしていただくのが良いと思います。
ただ、キズや汚ればかりを探しているような検査では、本質を失うので可能な限り事前に準備をして臨みましょう。
また、キズや汚れを指摘する場合には、施工上は許容されるレベルのものと交換や補修しなければならいないものにわかれると思いますが、メーカーさんによって基準が違う部分もありますので可能な限り指摘したり確認をしてみましょう。
チェックする場所も簡単な部分として
・建具の開閉(動作など)
・コンセント(通電など)
・設備などの動作(換気・給湯など)
・給水まわり(蛇口)
・排水まわり(排水口~流末まで)
・キズ・汚れなど(全体)
この程度でよいと思います。
この項目であれば専門的な知識は不要で誰でも確認できます。
これをチェックするだけでも1~2時間くらいはすぐに過ぎてしまうと思います。
それ以外の部分についてもチェックする場合には、知識のある知人にお願いするのも良いと思いますし、参考図書やブログなどで事前に情報収集して自分なりのチェック方法を実践するのも良いと思います。(いままで書いてきた建築備忘録で書いたチェック事項を参考にしてみてもいいかも・・)
我が家の指摘したことの一例です。
わかりにくいかもしれませんが、ゴムの部分がヨレています。
これは、あきらかな施工不良なのでしっかりと手直しして頂きました。
こういった感じでイメージしていただければと思います。
完成(竣工)検査(施主検査)だけですべてをチェックするのは無理ですし、実際住んでみて住宅設備を使ってみないと不具合などに気が付かないことはよくあります。
3か月、6か月・・・ というタイミングで定期点検のアフターフォローがありますので、その時に不具合があれば指摘できますし十分に対処できます。
実際住んでみて不具合を感じたらその場所をチェックしておきましょう。
余談になりますが、定期点検などの点検が入ると普段調子の悪い設備などが急に元気になって、アレ??ってことがよくあります。(信じるか信じないかはあなた次第・・・・・)
なので可能であれば写真やビデオなどの動画で記録しておくといいと思います。
建物を建てるのは業者さん(ハウスメーカー)だけの仕事でなく、施主も一緒に関わっていくべきものだと思っています。(施工中は一切無関心で現場に行かなかったのに検査の時だけは、口うるさく指摘するのはちょっと違うような気がします。)
なので施工の段階からなるべく関わっていきましょう。
建物(家)が検査について書きましたが、このあと手直しが行われわれて引き渡しになりますが、そのあとも施主さんは、やらなければならない事が沢山あります。
そういったやらなければならない事は、早めの準備をおすすめします。
そのあたりについても、このブログで解説していく予定です。
ちょっと、このブログにしては長くなりましたが、以上が完成(竣工)検査(施主検査)についての話でした。
では、よい家づくりを。
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続きはこちらからどうぞ。
前回の記事はこちらからどうぞ。
今回は完成(竣工)検査について書きたいと思います。
完成検査は、施主検査ともいいますね。
検査と言ってもブログの1ページ程度の記事でわかりやすく全てのチェックポイントを解説するのは無理なので、検査の考え方や私はこんな感じにやりましたみたいな感じなどを書いていきたいと思います。
完成(竣工)検査(施主検査)は、建物(家)が完成した後に設計図などの仕様どおりできているか確認する作業になります。
何をいまさらと思うかもしれませんが言い方を変えると、建物(家)が完成してから行う検査になりますので、検査によって重大な欠陥などの瑕疵があったとき、場合によっては、その建物(家)は手直しができず使い物にならくなる可能性があります。(極論です。)
また、完成(竣工)検査(施主検査)のわずかな時間で隠れた瑕疵がないかを漏れなくチェックするのはほぼ無理です。
つまりこの完成(竣工)検査(施主検査)の段階で重要な部分のチェックを修正しようとするのは遅いのです。
建物(家)の重要な部分についてのチェックは、施工の段階から確認しておくことが重要になってきます。
なので、結局のところ完成検査といっても確認できるのは、ちょっとした建具や設備の不具合、表面的なキズなどがないかをチェックする程度になるが実態だと思います。
なので、建物(家)が出来上がってからの完成(竣工)検査は、言うまでもなく大事なのですが、完成までの各工程についても可能な範囲のチェックをしていくことが大事になると思います。
例えば
・基礎工事が完成したとき
・屋根工事が完成したとき
・外壁工事が完成したとき などなど
こんな感じで各工程(セクションごと)の完成のチェック(検査)ができると理想です。
しかしながらチェックをするといっても全ての人が確認するだけのノウハウを持ち合わせているわけではありませんので、あくまでこの施工の段階のチェックというのは自分なりに可能な限りでいいと思います。
チェックの仕方も人それぞれでいいと思います。例えば、
・とにかく写真をたくさん撮る。
・まめに現場に顔を出す。
・職人さんに声をかける(挨拶する。)
・質問してみる。
・ブログや雑誌などで情報収集をする。
・図面や仕様書を眺める。
などでいいと思います。
なんでもいいので自分のできる範囲で可能な限りで取り組みましょう。
なぜこれが良いのかは上手に説明できませんが、これだけでも確実に結果(出来)は変わってくると思います。
我が家では、妻と交代でどちらか行ける方が現場に出向いてとにかく毎日写真を撮りました。
枚数としては、数える気にもなりませんが、だいたい2000枚以上あります。
これは、私のPCのデータですが、1つのフォルダがこんな感じになっています。
そして、そのフォルダがこんな感じであります。
画像データは、日付と工程毎に分けて保管してあります。
ブログでも度々書いていますが、渡された図面では家を一軒を詳細に確認するにはにちょっと図面が少ないのです。
なので、この写真データが数年後とか数十年後にメンテナンスなどで役に立つであろうと思いながら、少し多めに撮っておきました。
ちなみにここから写真をつまみ出してブログに使っています。
自分の場合は、(一応有資格者なので)それなりの視点で写真を撮りましたが、全くの素人の妻が撮った写真は、また違う感覚と角度で撮られていた有意義な写真でした。
そういった意味では、協力してチェックできたと思っています。
完成(竣工時)の検査については、時間にしてだいたい2~3時間程度だったと記憶しています。
簡単に誰にでも用意しておくといいと思う持ち物の一例です。
カメラは説明する必要ないかと思いますが、検査の記録用です。
わざわざ用意しなくてもスマートフォンでももちろんOKです。
付箋(ふせん)については、キズやヨゴレなどの目印として使います。
こんな感じで壁に貼っても問題無いので、気が付いたところにペタペタ貼っていきましょう。
コンベックス(スケール)は、長さを確認するために使いますが、あまり出番がないかもしれません。
ライター(100円)は、気泡の位置を使って水平を確認するために使いますが、あまり精密には確認できませんので、平らなのかを確認するというよりも建具や家具の建付け、雨仕舞など水勾配(水の流れる方向)などがあらかじめ付いている部分を確認する程度であれば有効だと思います。
ちなみにわざわざライターを買う必要はありません。
ライターでなくても100均で小さい水平器が売っています。
あとは、検査の時にスリッパやサンダルなどの履物を履くことが多いと思います。
他のブログなどで画像で見かけたり、持ち物リストになっている場合がありますが、可能であれば靴は履かない(靴下など)で歩くことをおすすめします。
スリッパやサンダルなどの履物を履くとフローリングやビニルシートなどの床の状態がわかりません。
なので検査の一環だと思って汚れていいような替えの靴下を持っていきましょう。(あくまで個人の判断です。)
あと、私の場合は、その他としてカッパと懐中電灯を持っていきました。
断熱材や配管などのチェックで床下に潜る予定のある方はカッパや海中電灯があるといいと思います。
(床下には無理に潜らなくていいと思います。)
まとめるとこんな感じです。
・カメラ(スマートフォンなどでOK)
・付箋(ふせん)
・コンベックス(スケール)
・水平器(ライターでOK)
・懐中電灯
・カッパ(床下に潜る服装)
・図面
・メモ帳など
ここまでで説明したとおり、完成(竣工)検査の時にチェックしたところは表面的な検査になりますが、それでもしっかりと検査しておくことは重要です。
かといって、この施主の検査時点ですべて完璧にチェックしようとすると半端ではない労力を要しますし、そもそもこの検査で確認できること自体が限られます。(全部を検査するのは無理です。)
自分なりのリサーチに基づいてチェックしていただくのが良いと思います。
ただ、キズや汚ればかりを探しているような検査では、本質を失うので可能な限り事前に準備をして臨みましょう。
また、キズや汚れを指摘する場合には、施工上は許容されるレベルのものと交換や補修しなければならいないものにわかれると思いますが、メーカーさんによって基準が違う部分もありますので可能な限り指摘したり確認をしてみましょう。
チェックする場所も簡単な部分として
・建具の開閉(動作など)
・コンセント(通電など)
・設備などの動作(換気・給湯など)
・給水まわり(蛇口)
・排水まわり(排水口~流末まで)
・キズ・汚れなど(全体)
この程度でよいと思います。
この項目であれば専門的な知識は不要で誰でも確認できます。
これをチェックするだけでも1~2時間くらいはすぐに過ぎてしまうと思います。
それ以外の部分についてもチェックする場合には、知識のある知人にお願いするのも良いと思いますし、参考図書やブログなどで事前に情報収集して自分なりのチェック方法を実践するのも良いと思います。(いままで書いてきた建築備忘録で書いたチェック事項を参考にしてみてもいいかも・・)
我が家の指摘したことの一例です。
わかりにくいかもしれませんが、ゴムの部分がヨレています。
これは、あきらかな施工不良なのでしっかりと手直しして頂きました。
こういった感じでイメージしていただければと思います。
完成(竣工)検査(施主検査)だけですべてをチェックするのは無理ですし、実際住んでみて住宅設備を使ってみないと不具合などに気が付かないことはよくあります。
3か月、6か月・・・ というタイミングで定期点検のアフターフォローがありますので、その時に不具合があれば指摘できますし十分に対処できます。
実際住んでみて不具合を感じたらその場所をチェックしておきましょう。
余談になりますが、定期点検などの点検が入ると普段調子の悪い設備などが急に元気になって、アレ??ってことがよくあります。(信じるか信じないかはあなた次第・・・・・)
なので可能であれば写真やビデオなどの動画で記録しておくといいと思います。
建物を建てるのは業者さん(ハウスメーカー)だけの仕事でなく、施主も一緒に関わっていくべきものだと思っています。(施工中は一切無関心で現場に行かなかったのに検査の時だけは、口うるさく指摘するのはちょっと違うような気がします。)
なので施工の段階からなるべく関わっていきましょう。
建物(家)が検査について書きましたが、このあと手直しが行われわれて引き渡しになりますが、そのあとも施主さんは、やらなければならない事が沢山あります。
そういったやらなければならない事は、早めの準備をおすすめします。
そのあたりについても、このブログで解説していく予定です。
ちょっと、このブログにしては長くなりましたが、以上が完成(竣工)検査(施主検査)についての話でした。
では、よい家づくりを。
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