2018年10月8日投稿 → 2019年07月24日更新

tamahome 透湿防水シート 通気層


今回は、建築備忘録の続きで外壁下地の通気層に使われる透湿防水シートについて書きます。

前回の記事はこちらからどうぞ。


◇◇ もくじ ◇◇ 

■透湿防水シートと通気層
■我が家の透湿防水シートの施工状況
■施工のチェックポイント
■透湿防水シートの話まとめ



透湿防水シートとは、その名のとおり湿気は通す(呼吸する)けど水は通さないという性質を持つ特殊なシートです。

この透湿防水シートは、家を支える重要な構造部分である壁の耐力面材に貼り付け(留め付け)るもので、目には見えない外壁の内側部分の施工箇所になりますが、実は外気と直に接する重要な部材になります。

なんで外気と触れるの??

と思うかもしれませんので、図面で説明したいと思います。
t1
これが、壁を断面的に見た場合の図面の例です。

ちょっとわかりにくいですが、赤く塗った部分通気層といって空気が通るような仕組みになっています。

この通気層を設けて通気を確保することで、外気との気温差で結露して壁がカビや湿気で腐食したりするのを防ぎます。

なのでこの通気層がないと最近の気密性、断熱性の高い建物はたちまち結露や湿気でダメになります・・・。

これは、壁に限った話ではなく、同じく外気と温度差のできる屋根部分でも同じことが言えます。



透湿防水シートの効果を発揮する意味でも重要になるのが通気層がしっかりと確保されているかどうかをチェックしておく必要があります。

また、その通気層をしっかり確保するという意味でも透湿防水シートがしっかり施工されている必要があり、相互に密接に関係してくる部分になります。

そして、我が家の透湿防水シートの施工はこんな感じ・・・。
DSC05130

参考までにシートの下の面材はこういった感じになっています。
DSC05099

ちなみに、これは5年前の施工記録として撮影した写真ですが、今でもこの透湿防水シートのデザイン使ってるのでしょうか???

はっきり言って、ダサくないですか??(笑)

こんなところにコストかけずに無地でいいと思うのですが・・・。(せめて、木村拓哉さんとかももクロさんがドット柄かなんかで薄く描かれているような気の利いたデザインが良かったです。)

と思っていたところ、最近ではtamahomeのロゴが入ったカッコいいシンプルなデザインの透湿防水シートになっているようです。



透湿防水シート(防水シート)の施工のチェックポイントですが、下の画像の赤枠で囲った部分に

→重ねしろがしっかり確保されているか

施工の際は、下から上に向かって貼っていきますので、

上のシートの重なりが表側にきているかどうか

をチェックしてください。
DSC05163
そのほかには、

・しっかりと指定された位置で留められているか
・シートに破れや折れ、シワなどが入っていないか

などのチェックができればいいと思います。



我が家の施工状況とチェックポイントなどを簡単にまとめてみましたが、これらは外壁が施工されるとチェックができなくなります。

例えば仮の話ですが、透湿防水シートなど目に見えない部分のチェックをしようと引き渡し時にどんなに頑張っても検査することはできません。

検査のポイントについては、こちらの記事で詳細に触れていますのでよろしければ覗いてみてください。


施工の段階においてポイントごとにチェックを入れていくことが基本になりますので、もし自分でチェックしたいという方は参考にしてみてください。


では、よい家づくりを。


前回の建築備忘録は、壁断熱材について書いていますので、まだの方はこちらからどうぞ。




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