今日は上棟後の工程について書きたいと思います。
前回の我が家の建築備忘録で上棟のことについて書いていますのでまだの方はこちらからどうぞ。
上棟後の工程は、一般的に屋根の施工を先行して行います。(同時に別の工程を施工する場合もあります。)
どうして屋根の施工を先行して行うかというと屋根を施工しておけば、雨や降雪などから内部を守ることができますし、あわせて内部の工事ならば天候に左右されずに進めることができますので、色々と都合が良いからです。
そういった意味でほとんどの現場では屋根の工事を先行して行うことが多いですが、屋根屋さんの都合がつかなかったり材料の手配が間に合わない場合には、屋根材まで全て行わず屋根の下地の部分まででとりあえずストップしているケースもあります。
なぜなのかというのは後述します。
ちょっと突っ込んで屋根の話をしていきましょう。
参考にですが、一般的な在来工法の場合には、屋根の内部構造このようになっています。
これは、設計図で建物をスパッと縦に切って横から見た場合の屋根部分の断面図です。
屋根が家を雨(雪)などの水から守る重要な役割を果たしているのは、簡単に理解できるかと思いますが、意外と知られていないのが、その重要な役割を果たすのが瓦や鋼板など目に見える屋根材よりもほかにあるということ。
それは、防水シートと言われるもので瓦や鋼板などの屋根材の下地に施工される重要な部材のことです。
防水シートは種類や工法が色々あってゴムやアスファルトや塩化ビニルなどがありますが、我が家(タマホーム)の場合には改質アスファルトシートを貼っていく工法でした。
これらが、しっかりと施工されていて初めて瓦や鋼板などの屋根材と一体となって効果を発揮します。
極端な話になりますが、この屋根の防水はこの防水シートが担っているといってもいいくらい重要になるので、このシートがしっかり施工されて活きている限りは屋根からの雨漏りはほぼ無いと思われます。
前述した、屋根の下地でストップしているという話については、取り急ぎの対応として防水シートまで施工してあれば雨が降っても屋根の役目を果たせるということになるので短期間であれば仕方ないケースもあります。
特に近年、震災や建設需要の増加などの影響で屋根材の納期が遅れたり、職人さんが不足していてやむを得ず下地(防水シート)まででストップしているといったこともあるようですので、防水シートまで施工されていれば慌てなくても大丈夫かなぁと思っています。
余談になりますが、以前の記事で屋根材について書いていますので参考にどうぞ。
我が家の屋根も防水シートが施工されて、屋根材が順次施工されていきました。

これが、下屋部分の防水シート(灰色の部分)の施工の様子です。

これが、2階部分の防水シートの様子です。
見にくいかもしれませんが、すでに屋根材のスレートが置いてあります。(我が家は屋根材にスレートを採用しています。)
屋根なので、なかなかチェックするのは難しいと思いますが、チェックするならば
・水下(屋根の下方)から水上(屋根の上方)にかけて施工されているか。
・重ね代をしっかり確保して設置されているか。
・表面に破れなどがないか
などについて確認してみてください。
前述しましたが、この屋根さえ施工されてしまえば雨などの天候に工程が左右されにくくなり、予定どおりに進みやすくなります。
それ以外の原因があれば別ですが・・・
特に梅雨の時期や降雪のある地域では、その後の工程などにも影響しますので、このあたりのやりくりが工務担当者の采配の差が出るところかなぁとも思っています。
チェックしてみてください。
以上、我が家の屋根下地の工事の様子でした。
では、よい家づくりを。
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