今回は、ハウスメーカーによって欠陥住宅や施工不良といった話がありますが、その真実はどうなのかということについて書きたいと思います。(過去記事をリライトしています。)

◇◆ もくじ ◆◇ 

■欠陥住宅や施工不良はハウスメーカーで決まるのか
■筆者が考える施工精度の3つの要件
■施工体制と施工精度(住宅性能)まとめ




いきなり結論から書きたいと思いますが一言で言うと、それは


ウソ!


というのが私の見解です。

欠陥住宅や施工不良というのは、ハウスメーカーだけで決まるものではなく様々な要素が重なって起こるものであると思っています。

では、何が欠陥住宅や施工不良の原因となるのかも含めてそのあたりを説明していきます。
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良い施工(欠陥住宅や施工不良の無い設計どおりの施工)には、ハウスメーカーに起因するウェートが大きいのはもちろんなのですが、そのほかにもいくつかの要素があってこれらの条件が崩れた時に必要であると思います。

あるいは言い方を変えると、その条件が各要素を補完しあえなくなった時に起こるものだと思います。

・施工者(ハウスメーカー)

・施主

・環境(時期や時間、気候や行政などの外的要因)


この3つが要素であると思っています。

書き方や表現が変えて細かく説明すれば、4つ、5つと要素は増えるかもしれないですが・・・


施工者(ハウスメーカー)について

正直ハウスメーカーの施工体制は、下請け方式orフランチャイズ方式or自社直営方式のいずれかとなっているので、その下請け会社やフランチャイズとなっている会社の腕前や職人の能力によるものが大きいと思います。

そのほかにも、現場に入る現場代理人などのコーディネート能力や施工者(ハウスメーカー)側の組織体制なども施工の制度にもろに影響するといえるでしょう。

一般的なハウスメーカーのほとんどは、職人を直接的には抱えて(雇って)いるわけではありませんので、下請け方式やフランチャイズイズ方式など様々な形態で住宅の施工が成り立っています。(もちろん自社で職人を抱えている会社もあります。)

なので、施工者(ハウスメーカー)といっても一番は、下請けorフランチャイズイズとなっている会社や営業or現場代理人さんアタリなのかハズレなのかによるところが大きいというのがひとつ。


施主について

家づくりには、施主の姿勢がハウスメーカーやその下請業者などに与える影響が大きいと言えます。(ただのクレーマーは話から除きます。)

やはり施主が熱心であれば、その熱意は業者さんにも伝わりますし、それが伝わると業者さんも視線や施主の態度が気になります。

そうすることで自然といい意味でプレッシャーなどが生まれますので、施工にも良い影響を与えると思います。

また、熱心な施主さんは自分でも家づくりを学び、研究しますので、(条件的に無理な場合を除いて)現場に出向く機会も増えると思いますし、自分でチェックするための視野も広がりますので、「アレ?」といった気付きなども多くあると思います。

またそれを指摘できるようにもなると思います。

こういった施主の要因によるものがそのひとつ。


環境(時期や時間、気候や行政などの外的要因)について

どうしても引き渡しの迫る時期や増税前の駆け込みなど時間や時期的な外部要因によって条件的に無理が重なって施工精度に影響するということがあると思います。

また、災害などで材料の調達(納期)に影響がでたり、災害復旧などと重なると職人さん不足なんてもともあり得ます。

こういった外的な環境によるものがひとつ。

これらが要素として考えられます。
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説明した主に3つの要素が欠けたり、足りなかったりすると欠陥住宅や施工不良の可能性が高まると思います。

または、これらが補完しあえなくなった場合にも言えると思います。

補完しあえないというのは、工務担当がダメでも職人さんがしっかりしていれば施工はしっかりとしてくれる可能性は高まります。(その逆も)

あるいは、施主が無関心でも工務担当がしっかりと現場を管理してくれれば施工はしっかりするといったような状況を想定してもらえばイメージできるかと思います。

こういった要素が複雑に重なったり絡み合った結果が、施工精度(住宅性能)に表れるといえると思います。

よく、「〇〇ホームは、安いから欠陥住宅だよ」って言っている人がいます。

言わせておいてください。

気にすることはありません。

説明してきたことを理解してもらえれば名前だけで欠陥住宅や施工不良が起こるわけではないことを理解して頂けたかと思います。

ローコストメーカーでもしっかりしたスタッフでしっかりとした職人さんたちに施工された家は、立派に建っています。

逆にいえば、説明してきた要素が満たされなければ、欠陥住宅や施工不良は誰が聞いても知っているような大手の高価格帯ハウスメーカーでも十分にあることですし、そいうったことは現実に起こっています。

ただし、大手高価格帯ハウスメーカーの方が、その確率は低いのは確かです。

そういった意味でも施主自身が家づくりに関心を持つことは家づくりの大事な要素です。

ハウスメーカーだけでなく施主さんも一緒に家づくりに参加しましょう。

全然、専門的な知識がなくてもいいのです。

自分なりに調べて研究して参加している(一緒に家づくりをしている)かどうかというのがポイントです。

(逆にいうとそれが理解できている施主さんは無理矢理な要求などもしないです。言い方を変えると自分の要求だけするような変なクレーマーさんはにはなりません。)

これから家づくりという方もいらっしゃると思いますので、参考にしていただければと思います。


では、よい家づくりを。


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