2018年12月3日投稿 → 2020年12月29日更新

朝の冷え込みが厳しくなってきましたね。

今回は、冬の本格的な寒さを前にしてちょっと役に立つかもしれない話をしておきたいと思います。

話の内容は屋外の立水栓(主に蛇口)についてです。

屋外立水栓(屋外に設置する水道)については、タマホームでの場合、パッケージの中で1か所は標準で設置できるようになっていると思います。

この屋外立水栓ですが、冬場の気温がマイナスになるような寒い地域では、凍結に注意しなければならないですね。

と言っても実は、冬場の水道の凍結については(想定外の寒波が来たときなどに)普段比較的暖かい地域の方が被害が多く出ます。 

なぜなのかと言うと、寒冷地は対策がしてあるけど温暖地は「単純に対策がされていないから」ということ。

対策がされない(されていない)原因としては、そもそも家の標準仕様が一般地用(一般地とは寒冷地以外の地域)であったり、施主支給などでデザイン立水栓にしたことで支給した水栓が一般地用になっていたりと色々と理由は考えられます。

そのほかとしては業者さんが意外と知らないケースもあって、普段温暖地で工事している業者さんが応援などで寒冷地の工事を行ったりした場合にも起こります。

立水栓ですが、オシャレなものに交換したりということがなければ通常はこんな感じのものが設置されていると思います。
立ち水栓

実は、こういった水道もちょっとした蛇口の違いで一般地用と寒冷地仕様の違いがあるのをご存知でしょうか?

我が家は、冬場マイナス10度を下回るような日もある積雪寒冷地のⅢ地域(でもなぜか省エネ区分はⅣ地域指定)なので寒冷地仕様にしてありますが、施工の際にミスがあって指摘によって交換をしてもらった経緯があります。

寒冷地などの仕様(省エネ地域区分)の話はこちらを参考にしてみてください。
水道の蛇口に寒冷地仕様??と思った方は必見です。

なかなかわからないと思いますが、水道の蛇口には、「コマ」という部品がありまして、これにはいくつか種類があります。
吊コマ

単純に一般的な普通コマ固定コマの2種類を説明すると

一般地域で利用される普通コマ
普通コマ


寒冷地域で利用される固定コマ
固定コマ2
というものがあります。

わかりにくいかもしれませんが、普通コマは、コマの部分が動くようにできています。

そうすると水抜き栓を回しても水がうまく抜けないので凍結する可能性があります。

これ重要なのでもう一度言います(笑)

水抜き栓を回しても普通コマだと水がうまく抜けないので凍結する可能性がありますw

その点固定コマは、水抜きの際に蛇口を回すとしっかり空気を取り込めるようになっていて、しっかりと水を抜くことができるのです。

この仕組みが寒冷地仕様ということなのです。
屋外立水栓 不凍栓 固定コマ



ということで、寒冷地仕様のパッケージだったのにもかかわらず我が家は、完成時にこの水道のコマに普通コマが取り付けられていましたので、指摘して交換してもらいました。

ちなみにタマホームの工務担当の方は全く知らないようでした・・・。(丁寧に教えてあげました)

この蛇口のコマを確認するのは簡単なので解説しておきたいと思います。


1)水抜栓を回して水を抜いてから、蛇口の上のネジを回して外します。
DSC_0173

2)蛇口の回すところを上に引き抜きます。
屋外立水栓 不凍栓 固定コマ

3)画像の部分をレンチで回して緩めます。
DSC_0175

4)緩めたら、そのまま回して外したら、取り外し完了です。
屋外立水栓 不凍栓 固定コマ

これが、固定コマです。
DSC_0177

誰でも確認できますので、ぜひ確認してみてください。

寒冷地仕様ではない地域でも異常気象で急な寒波がくることもめずらしくなくなっています。

このコマはネットでも購入できますし、価格は数百円ですので自分DIYすればすぐに寒冷地仕様に変更できます。

ということでここまで水道のコマの話をしてみましたが、何気に一般住宅以外の現場でも間違いがあるポイントでもまりますので気になる方はチェックしてみてください。

ちなみにですが、自治体によっては明確に基準化されていますので、施主支給などで立水栓を設置する場合には、事前に水道の指定業者や自治体の担当者に聞いて確認することもアリだと思います。

以上が、みんなの知らないチェックポイント簡単凍結防止対策でした。

この話は、全メーカー共通で使える話なので、これから家づくりをする友達などにも教えてあげてみてください。

今日はここまでです。


では、よい家づくりを。



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